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CRB商品先物指数に見る日米長期金利の動向:200日移動平均から10%乖離!

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CRB商品先物指数(以下CRB指数)は米国・英国内の商品取引所の先物取引価格をもとに算出されます。米国の長期金利のトレンドが変わるおよそ6ヵ月前にその兆候が現れるといわれ、物価上昇の先行きを占う指標として注目されています。

ここ数年、CRB指数は下降傾向にありましたが、現在大きなトレンド転換を迎えているようです。米国の金利引き上げ、ひいては日銀の出口戦略にかかわる変化について解説します。

 

過去7年間のデータに見る「底入れ」

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出典:Bloomberg ©Thomson Reuters/CoreCommodity CRB Index 作図:トレマト

上のグラフをご覧ください。2011年1月4日から2018年1月25日までおよそ7年間のCRB指数を追ったものです。赤い線は過去200日間の平均値をグラフ化した200日移動平均線です。比較的強い支持線・抵抗線といわれ、これを超えるとトレンド変化が起こるとされています。

[1]200日移動平均線が長い下降トレンドを示しています。

[2]CRB指数が200日移動平均線の上値抵抗線を突破し、大きく上に乖離しましたが1年足らずで失速してしまいました。

[3]下値支持線を割り込むと長く、強い下降トレンドに入ります。

[4]CRB指数は2016年2月11日の155.01を底値に上昇トレンドに入りました。

[5]200日移動平均線も緩やかな上昇トレンドを示しています。

[6]いったん下値支持線を割り込みましたが、V字回復し、上値抵抗線を力強く突破。2018年1月25日現在、節目である200を超えています。200日移動平均との乖離値は10%を超え、これは過去7年間のプラス局面での最大値を記録しています。

これらの動きから

ここがポイント

CRB指数は大底を打ち、本格的な上昇トレンドに入った

と見ることができます。

 

米国の長期金利の変化を先んじたのは4回

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出典:[CEB指数]Bloomberg ©Thomson Reuters/CoreCommodity CRB Index [米国債10年物]Bloomberg [日本国債10年物]Bloomberg 作図:トレマト

上のグラフはCRB指数に米国債10年物と日本国債10年物の利回りの変化を加えたものです。

過去7年間でCRB指数が米国債10年物の変化に先んじたのは[1]から[4]まで4回あります。それ以外では上昇と下降が逆のケースもあります。

また長いトレンドではCRB指数の下落率に比べ米国債10年物の利回りはよく持ちこたえています。別の言い方をすれば米国債への信認は厚いと言えるでしょう。あるいは中国と日本の買い支えが効いているのかもしれません。中国と日本の買い支えについては「トレマト」のこちらの記事でも言及しています。

さて注目すべきは[3]と[4]の上昇トレンドです。前回の底値を割ることなく、まるで2段ロケットのように上昇に弾みをつけています。[4]の上昇は現在も継続中です。

CRB指数と米国債10年物のシンクロ率については、何とも言えないというのが正直な感想です。しかし[3][4]については商品の先行きの価格予想と長期金利が明らかに連動しているように見えます。

 

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日本の長期金利も底入れの兆しか

一方日本国債10年物はCRB指数の影響は少なく、緩やかな下降線をたどってきました。変化が起きたは2016年です。7月27日にマイナス0.287の利回りを記録したのを底に、[3-4]で示すとおり、一転して上昇トレンドに入りました。

これはCRB指数の[3][4]に続く、米国債10年物の[3][4]の動きと連動したものと思われます。

前項で注目すべきこととしたように、日本国債10年物の上昇トレンドを後押しする力には勢いがあります。

このことから日本の長期金利はしばらく上昇局面が続くのではないでしょうか。

 

日米金融当局の動きは

以上の動向から気になるのはFRBと日銀の今後の施策です。

現在のトレンドが続くとなると当然

ここがポイント

FRBは金融引き締めに
日銀は金融緩和の出口戦略に

動き出すでしょう。

その確度は相当に高くなっているとトレマトは考えます。

となると株式市場はどうなるか。好調な企業決算を追い風にさらなる上昇を見込むシナリオが崩れる可能性を頭のすみに置いておいてもよいかもしれません。

 

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