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GDP買いの短観売り説は本当か?過去10年間のデータを調べてみた

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株式相場では「GDP買いの短観売り」とよく言われます。GDPを材料としたリスク選好が短観の時期に息切れするから、というのが根拠のようです。その説は本当なのでしょうか。2008年から2017年まで10年間のデータを調べてみました。

 

40回中25回上昇、勝率約6割

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出典:[日経平均株価©日本経済新聞社]日経平均プロフィル 作図:トレマト

各棒グラフはGDP1次速報発表日の日経平均株価の終値を基点に、短観発表日の日経平均株価の終値の騰落率を表したものです。この期間に株価が上昇すればプラスになります。「GDP買いの短観売り」で利益が生じるので成立したとみなすことができます。

あくまで日経平均株価での便宜上の比較です。個別銘柄では必ずしも利益が生じるわけではないことをご了承ください。

2008年から2017年まで10年間で40回あり、そのうち25回で「GDP買いの短観売り」が成立しています。

勝率は約6割です。

しかしこれではまだ信頼性が高いとは言えないでしょう。もう少し確度の高い条件はないでしょうか。

 

大発会が高騰・連騰した年は勝率7割5分

本ブログではすでに「大発会の高騰と連騰はその年の相場を活気づけるか調べてみた」という記事を公開しています。これと同様に大発会が高騰または連騰した年に絞るとデータはどう変化するでしょう。

好景気期待からリスク選好となり、GDPから短観まで上昇の確度が高いのではないかと推測できます。

2008年以降、大発会の日経平均株価終値が前年末終値から2%以上上昇したのは2009年と2013年、2017年の3回です。また大発会から連騰したのは2009年と2010年の2回。いずれも3連騰でした。

これらの年の勝率を見てみましょう。

冒頭のグラフの薄茶色の部分をご覧ください。全16回中12回がプラスになり「GDP買いの短観売り」が成立しています。

勝率7割5分です。

 

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伊勢神宮「金座」入り後は勝率7割

また好景気が期待できるとされる「金座」の期間に限定するとどうでしょう。

「金座」については本ブログですでに「式年遷宮の金座と米座で景気が変わる説は本当か調べてみた」というタイトルの記事を公開しています。詳細はこちらをご覧ください。

伊勢神宮の「金座」入りは2013年10月です。GDPは2013年7-9月期の速報値が11月14日に発表されています。冒頭のグラフの赤点線部分をご覧ください。これまで全17回発表されていますが、そのうち12回がプラスになっています。

勝率7割です。

 

連続景気拡大期は勝率7割

じつは伊勢神宮の「金座」入りより少し前の2012年12月より景気拡大が続いているとされています。

2017年11月内閣府発表の同年9月の景気動向指数を報じた日本経済新聞によると

2012年12月に始まった今の景気拡大の長さが高度成長期の「いざなぎ景気」を超え、戦後2番目の長さ

出典:日本経済新聞社 2017/11/8

になったそうです。

ではこの期間の「GDP買いの短観売り」はどうでしょう。

2012年10-12月のGDP1次速報の発表は2013年2月14日です。ここからカウントすると全20回中14回のプラスとなります。

こちらも勝率は7割となりました。

 

以上のことから

ここがポイント

大発会が高騰・連騰した年の勝率7割5分が最高

であることがわかりました。

 

2018年2月のGDPは?

では、2018年2月の「GDP買い」はどう読めばよいでしょう。

今年の大発会の日経平均株価終値は前年末の終値に比べ4.7%の上昇を記録しました。そして大発会から3連騰。最高勝率の7割5分に該当する条件を高いレベルで満たしています。

本日1月25日現在、日経平均株価は一時の過熱状態から調整傾向。米高官のドル安誘導をほのめかす発言などにより為替市場が円高に進んでいますが、特段の悪材料が出ているわけではありません。

つぎのGDP1次速報値(2017年10-12月期)の発表は2月14日8時50分の予定です。「GDP買いの短観売り」への市場参加者の期待は高いと踏んでいます。

 

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