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節分天井彼岸底に確率8割5分の新事実!過去25年間のデータを調べてわかったこと

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株式相場のアノマリーとして「節分天井彼岸底」とよく言われます。すでに多くの先達がこれを否定しています。しかしそれでも何か手掛かりはないでしょうか。1993年から2017年まで25年間の日経平均株価で調べてみました。

 

節分天井彼岸底の意味とは

まず「節分天井彼岸底」の言葉の意味を確認してみましょう。

ケンミレがとてもわかりやすく解説してくれています。

節分天井、彼岸底とは、節分(2月上旬)に高値をつけて、彼岸(3月中旬)に安値をつけるということです。 新春相場が1月いっぱい続いて節分のころまで上昇して、その後は3月決算に向けて調整して下落するという相場の動きを表しています。

出典:「節分天井、彼岸底」とは|ケンミレ

なるほど背景には「新春相場の息切れ」がありました。

 

節分と彼岸の日経平均株価は

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出典:[日経平均株価©日本経済新聞社]日経平均プロフィル 作図:トレマト

上のグラフは1993年から2017年まで25年間の節分終値と彼岸期間の底値の騰落率を比較したものです。

節分は1993年以降2月3日です。市場が開いてない場合は直前の終値を採用しています。グラフでは前年終値からの騰落率を示しています。

一方彼岸は春分の日前後3日を含む7日間です。春分の日は決まった日がないとされていますが、1993年以降は3月20日あるいは3月21日となっています。ここでは各年の彼岸中の底値を特定し、節分終値からの騰落率を示しています。

またこのグラフを評価するに当たり

ここがポイント

「節分天井彼岸底」を「節分より彼岸は安値」と再定義しました。

つまりこのアノマリーの背景である「新春相場の息切れ」に着目したわけです。節分より彼岸のほうが安値ならばある程度説に準じた結果と言えるでしょう。

 

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過去25年間で6割が彼岸安値

上のグラフで年号の上に記されたに注目してください。

これは節分の終値を彼岸中の底値が下回った年で騰落率を示した紫の棒グラフはマイナスの領域に伸びています。

数えると過去25年間で15回を記録していました。

 

年初に好景気が予測された年は?

「新春相場の息切れ」からさらに「新春相場」に焦点を当て、大発会の終値が前年終値に比べ2%以上上昇、あるいは大発会から連騰した年の「節分天井彼岸底」についても検証してみました。

2%以上は1996年、2002年、2009年、2013年、2017年の5回です(薄色の帯で表示)。

連騰は1996年、2002年、2006年、2009年、2010年の5回です(濃色の帯で表示)。

このうち2006年、2009年、2010年は3連騰を記録しています。

合計7回、大発会終了時に今年の好景気が期待されましたが、そのうち「節分より彼岸は安値」を示したのは、わずか3回。4割強の確率でしかありませんでした。

なお1994年は大発会の翌5日から6連騰し年初に好景気が期待され、節分時に大きく値を上げていますが、彼岸中はわずかながら節分の終値を下回っています。

ただしこれを加えても的中率は5割に過ぎません。

 

節分で早くも失速したら彼岸は?

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出典:[日経平均株価©日本経済新聞社]日経平均プロフィル 作図:トレマト

では節分時に早くも失速した場合はどうでしょう。

過去25年間で節分の終値が前年末の終値に比べ下落した年は14回あります。このうち8回「節分より彼岸は安値」となりました。5割7分の確率です。

さらに節分の終値が前年末の終値に比べ5%以上下落した年をピックアップしてみましょう。緑の棒グラフが赤線を下回った印と印の年です。全7回中印の6回は彼岸中に節分の終値を下回っています。

つまり

ここがポイント

節分の日経平均株価の終値が前年末の終値より5%以上下落したら8割5分の確率で彼岸中にさらに下落する

という傾向が見出されました。

 

イレギュラーな2012年は景気の節目だった

 

なお1回だけ2002年の彼岸中に節分の株価を15%以上と大きく上回る事象が見られます。この年に何があったのでしょう。

内閣府の年次経済財政報告によると

日本経済は、2000年11月以降、世界的なITバブル崩壊の影響を受けて景気後退局面にあったが、アメリカ経済とアジア経済が回復に向かい、為替も円安となったことを受け、輸出が増加に転じたことを起点に、徐々に明るい動きがみえ始め、2002年1月には底入れをした
出典:平成15年度年次経済財政報告(経済財政政策担当大臣報告)-改革なくして成長なしIII-平成15年10月 内閣府

という記述が見られます。

果たしてどの統計が具体的にそれを示したのか、いずれにしろ何かしらの好調がこの時期に確認されたものと思われます。

 

2018年節分のここに注目したい

米国のダウ工業株30種平均は年明けから史上最高値の更新を重ねています。一方日経平均株価も2万4000円台の節目を終値ベースで捉えようとしています。

この好景気期待がいつ失速するか。大発会から連騰した年は「節分天井彼岸底」の確率はそう高くありません。しかし本来天井となるべき節分に前年終値より5%以上下落したら注意が必要です。彼岸中にそれよりさらに下落する確率が高いといえます。

ここがポイント

「節分天井彼岸底」は「節分下落彼岸下落」でもある

ことをぜひ記憶に留めておいてください。

 

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