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6月は株の上昇月?7月は株の下降月?本当か調べてみました

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6月は株の上昇月と言われます。理由は決算発表が一巡し、新規資金が好業績銘柄を目当てに流入するからとされています。

一方7月は株の下降月とされています。理由は6月の株主総会対策として実施された「お化粧買い」の反動や夏休み前の利益確定売りとされています。

本当でしょうか。バブル景気真っ最中の1988年から景気回復局面が戦後2番目の長さとなった2017年まで30年間の6月と7月の騰落を追ってみました。

上昇月であれば市場参加者の態度はリスク選好(リスクオン)であり、下降月であればリスク回避(リスクオフ)の傾向にあったと判断することができます。個別の銘柄に適用することはできませんが、マーケットのトレンドを知る手掛かりになるはずです。

 

6月は57%の確率で上昇

日経平均株価の月末の終値から月初の終値を差し引き、その騰落数を算出します。

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出典:[日経平均株価]日経平均プロフィル アーカイブ 作図:トレマト

上昇で終わったのは17回。その差がわずかであったためグラフには表示されていない2007年6月のプラス1.44円を含みます。

一方下降で終わったのは13回。

いちおう上昇の傾向は現れていますが「6月は上昇月」と言い切るには確度がもの足りません。

少し異なる切り口で見てみましょう。

 

バブル崩壊後は62%、復活後は73%の確率で上昇

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出典:[日経平均株価]日経平均プロフィル アーカイブ 作図:トレマト

バブル崩壊を1991年とすると翌92年からの26年間(A)では16回62%の確率で上昇しています。

一方1996年はバブル崩壊後初めて6月が上昇月となりました。6月上昇の根拠は「決算発表が一巡し、新規資金が好業績銘柄を目当てに流入する」というものです。ということは、6月にようやく新規資金が戻り始めたことを物語っているのではないでしょうか。

これを仮にバブル崩壊からの復活ととらえてみます。すると1996年の復活から22年間(B)で16回73%の確率で上昇している計算となります。

この数字によって6月の上昇月は裏付られそうです。

 

2018年6月を占う不思議な傾向

またデータには不思議な傾向があることがわかりました。

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出典:[日経平均株価]日経平均プロフィル アーカイブ 作図:トレマト

1994年6月(赤矢印)小さく下げた翌95年6月(緑矢印)続いて大きく下げた後、5連騰しています。

さらに2001年6月(赤矢印)小さく下げた翌02年6月(緑矢印)続いて大きく下げた後、5連騰しています(4連騰目の2007年6月はわずかにプラス1.44円)。

年単位でのトレンドなのでどこまで関連性があるのか不明ですが、まったく同じ傾向が2回繰り返されています。

さて2015年6月、2016年6月にご注目ください。3回目の同パターンが示現しています。そしてしっかり2017年6月は上昇している。二度あることは三度ある、といわれます。もしも過去2回の傾向が繰り返されるとしたら、2018年6月はリスク選好が期待できます。

 

7月は五分五分の確率

つぎに7月を見てみましょう。

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出典:[日経平均株価]日経平均プロフィル アーカイブ 作図:トレマト

30年間で上昇で終わったのは15回。下降で終わったのは15回。「7月は下降月」とされていますが、ふたを開けてみれば五分五分の成績でした。この説はどうやら当てにできないようです。

しかしこれだけではおもしろくないので、何か別の傾向が発見できないか、調べてみました。

すると、また興味深いことがわかりました。

 

直近8年間は88%の確率で6月の逆張りが成功

6月(青)と7月(橙)を並べて表示してみました。

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出典:[日経平均株価]日経平均プロフィル アーカイブ 作図:トレマト

すると過去30年間で同調傾向が14回見られました。これは6月が上昇(下降)すれば7月も上昇(下降)する同じ結果となることです。一方反動傾向は16回ありました。これはこれは6月が上昇(下降)すれば7月は下降(上昇)する異なる結果となることです。

これについては大差はありませんでした。

しかし2010年以降の8年間(赤破線)に絞ると7回88%も反動傾向に動いています。

つまり2018年7月を占うとしたら、6月の結果を見てその逆張りに動くことでリスクトレンドに乗ることができそうです。

 

まとめ

「6月は株の上昇月」は

ここがポイント

1996年のバブル崩壊復活から22年間で73%の確率で的中している

また2018年6月は

ここがポイント

3回目の連続上昇パターン示現でリスク選好が期待できる

一方「7月は株の下降月」は

ここがポイント

五分五分の確率で説は立証できない

ただし2018年7月は

ここがポイント

6月の騰落の逆張りでリスクトレンドをつかめる可能性が高い

この記事は具体的な投資行動を推奨するものではありません。あくまで自己責任でお願いします。

 

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